自転車を、通勤・通学・買い物など一般生活に最も密着した移動手段としてとらえ、その安全、かつ効率的な利用を促進するための事業を行っています。その大きな柱として、バイコロジー運動を展開し、乗用環境の整備・促進や自転車の点検・整備、乗用マナーの向上、交通ルールの遵守を呼びかけています。また、いわゆる「自転車基本法」の施行を記念して関係諸団体とともに5月を自転車月間と定め、さまざまなイベントを通じて正しい自転車利用の普及・促進に努めています。
自転車乗用環境確立への啓発
バイコロジー運動の推進

バイコロジー(自転車のBikeと生態学・エコのEcologyとの合成語=Bikecology)運動は、「自転車が安全かつ快適に利用できる環境をつくる」ことを目指しています。全国各地に地方組織が結成されており、自転車道路の問題、健康づくりと自転車の係わり、自然環境問題をはじめ、放置自転車・駐輪場問題など自転車を底辺とした街づくりの提言へとその取り組みを拡大しています。各地域の特色を活かした自転車の利用環境のなどの運動やさまざまなイベントの開催を展開することで、バイコロジー運動の基本理念の実現に向けて努力を続けています。
自転車月間事業

昭和56年5月の自転車基本法の制定を記念して、毎年5月を「自転車月間」と定め、関連団体と協力して全国各地で多彩な行事を展開しています。
5月5日の「自転車の日」には、「自転車に乗ることの楽しさ」を体験すると同時に、「正しい自転車の乗り方」を楽しく学べるイベント『サイクルドリームフェスタ』を東京都内で開催し、多くの一般市民への自転車月間趣旨の浸透を図ります。
自転車市民権宣言

自転車の市民権を認めてもらうために、「自転車市民権宣言」という10箇条の約束を示して、自転車利用者が守るべきこと、そして自転車の利用環境を良くするために要望していきたいことについての賛同署名を集めて、署名用紙(31,433件)を自転車活用推進議員連盟にお渡しするセレモニーを行ってきました。
自転車駐車場の建設

駅周辺における放置自転車の解消を図るため、本協会では自治体など地方公共団体の協力を得て、自転車駐車場の建設を推進しています。昭和47年から平成22年までに、全国で398カ所(収容台数18万6362台)に建設し、地域の人々に利用されています。